東北福祉大学の宮林教授による教育講演「家族を亡くした後の心のケア」を山元町で開催しました
2022年 09月 14日
(9月10日 13:30~15:00)
亘理山元まちおこし振興会主催、山元町教育委員会の協力のもと、山元町防災拠点・山下地域交流センター「つばめの杜ひだまりホール」において、東北福祉大学健康科学部 保健看護学科の宮林幸江(みやばやしさちえ)教授が、『「家族を亡くした後の心のケア」誰もがたどる4つの悲嘆とグリーフケアについて 』と題した講演を行いました。

グリーフgriefとは、人の死などによる深い悲しみ、嘆き、苦悩のことで、宮林教授は日本人のグリーフの特徴とそのケアについて、長年研究やケア活動に取り組んできました。

グリーフの特徴について説明する宮林教授
山元町は東日本大震災時の津波被害により、突然親族や親しい友人・ペットを亡くした経験を有する方も多く、宮林教授はこれまでもグリーフケア活動を実践してきました。震災より10年が経過しても、死別悲嘆による苦しみが続いている方もいます。今回の講演テーマに対する関心も高く、当日は亘理・山元町地域住民48名が参加しました。

宮林教授の長年の研究成果をもとに、死別体験後の経過が説明されました

当会副理事長より閉会の辞
講演後の質疑応答では、参加者より「苦しんでいるのが自分だけではないとわかった。悲しむことや喪失感は、普通の反応なのだとわかった。」「グリーフケアの研究はいつ頃から始まったのか」など、の質問や感想が寄せられました。講演後のアンケート結果からも、良かった、非常に良かった合わせると80%を超え、聞けて良かった、納得されたような評価が多くみられました。やはり、悲しみながら悩んでいる人は少なくないように思います。
宮林教授には今後も同地域におけるグリーフケア活動や教育講演の機会を設けて頂く予定です。