河北抄から
2014年 07月 08日
宮城県山元町特産の葉物野菜「伊達むらさき」が仙台市内にお目見えした。青葉区一番町にある全農みやぎ直営の「ココロン」や、みやぎ生協の各店に並ぶ。値段は1袋150円ほど。
NPO法人「亘理山元まちおこし振興会」が栽培している。
「熱心な会員の農家がいて、東日本大震災の前からいろんな野菜の栽培に取り組んでいた」と千石信夫理事長(64)。努力が震災後に実を結んだ。
伊達むらさきという名だが、元は金沢市が主産地の「金時草(きんじそう)」。
金沢市農産物ブランド協会の話では「市民にはずっと昔からポピュラーな野菜です」。江戸時代から栽培されてきた、由緒ある加賀野菜の一つだという。
本家お勧めの食べ方は酢の物。葉の表側が緑、裏側が紫の野菜だが、ゆでるとさらにきれいな赤紫に変わる。水にさらし、酢じょうゆに酒少々、おろしショウガを添える。
試食した職場の同僚は「山菜に近い風味で酒のさかなにいい。大人の味だな」。
熱を通すとモロヘイヤのようなぬめぬめも。復興のために持ち前の粘りを発揮していくことだろう。(2014・7・2)
2014年07月02日水曜日
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