河北新報にイタリアントマト試食会の模様が掲載されました
2012年 10月 19日
試験栽培したトマトと金時草を使った料理を味わう亘理山元まちおこし振興会のメンバー

試食会には同会女性部のメンバーが調理したイタリアントマトを使ったピザやリゾット、金時草のサラダなど6品が並んだ。参加した約20人は熱を通したトマトの甘み、金時草のシャキシャキした歯触りを堪能した。
千石信夫理事長(62)は「おいしい。いろんな料理に活用できることが分かり、今後の夢が広がる」と笑顔で話した。
町の新たなブランド品の開発を進める同会は、会員の農家庄司信男さん(60)がイタリアントマトの栽培を行っていることに着目。今年から町の内陸にある約1800平方メートルの畑に、庄司さんの指導を受けてロッソロッソ、シシリアンルージュなど15種類のトマトを試験栽培した。併せて振興会が特産品候補とした金時草も栽培。今夏、トマト約10トンの収穫に成功し、金時草も順調に育った。
どちらの野菜も「手間が掛からず、無農薬でも育つ。特産のイチゴ栽培の合間でも栽培が可能」と庄司さん。来年には生産組合を設立して町内の農家に広く栽培を促し、安定的な収量の確保を目指す。山元の風土に合うように品種改良にも取り組み、開発した新品種は近く商標登録を行うという。
千石理事長は「普及活動を進めて生産者を増やし、イチゴ、リンゴに続く町の特産に育てたい。地域が農業で元気になってもらえればいい」と期待を込めた。
2012年10月19日金曜日