イタリアントマトの試験栽培報告
2012年 09月 05日

山元町の新しい特産品となり得るイタリアントマトについて
亘理山元まちおこし振興会では山元町の農業が元気になってもらいたいとの思いから、新たな特産品となり得るような野菜等の品種を取り上げ試験的に本会員庄司氏の指導を受け山元町真庭地区の農地でイタリアントマト、金時草、メロンを栽培しております。その他上平地区ではマッシュルームの試験栽培にも取り組んでおります。
そのなかでトマトについては比較的トマト栽培農家が多いなかでなぜトマトかといいますとイタリアントマトには生食だけではもったいない加熱調理すると素晴らしい味や旨みが増してくるトマトがたくさんあります。イタリアンレストラン向けや加工販売の道も開かれるものだと思います。イタリアントマトは生食でも美味しいですが加熱調理に向いている品種が多く、この度試験栽培した品種は約15種類ほどになります。イタリアから直接取り寄せた種子もありロッソロッソ、シシリアンルージュ、ルビーノ、ピッコラルージュ、さらにはブラックタイプの種類などなどあります。シシリアンルージュ等は、熊本県や秋田県など各地で栽培されておりますが山元町でも十分栽培できるものであります。なかでも、庄司氏の手によって品種改良されたまだ世に出ていない新品種(品種登録検討中)もあります。この品種は仮称「ロワイヤルルージュ」と称しておりますが小粒ながら特に旨みが出るトマトです。生食・加熱どちらでも向いているトマトで、関係者で試食・調理など行いましたがいずれも高評判でした。この品種こそ山元町独自の品種として売り込むこともひとつの特産品となり得るものと思っております。栽培方法は従来の栽培方法と異なり芽かき、交配作業など行わないソバージュ栽培を取り入れ露地栽培、ハウス栽培、どちらでも良いと思います。もちろんホルモン処理等は行わず無農薬栽培、有機栽培とし、低資本で高収穫量且つ安全なトマトが望めるものと考えております。山元町でこのようなイタリアントマトに特化して栽培する生産者が出てくるとすれば生産加工販売に向けての可能性を秘めているものと考えております。現在、すべての品種ではありませんが、山元町内では、武田魚店様で試験販売、仙台では石窯ピザ「オッツィオ」様でご利用と試験販売させていただいております。
この度、私たちが栽培いたしましたトマトの種類をご紹介させていただきます。実際に見て、食べていただきご批評とご指導を賜れば嬉しく思います。
※放射能問題について
放射能測定検査済で検出せずの結果となっております。

ロッソロッソ
大玉タイプ フレッシュサラダや旨みを活かした炒め物に向いてます

バレンシアオレンジ
中玉タイプ

ジャパニーズブラックトリフル
中玉タイプで洋梨型 トマトに見えないトマト 口に入れると果汁が口中に一杯に広がります。酸味が弱く日本人向きです

オレンジパルチェ
オレンジ色のミニトマト βカロチンの含有量が多い 甘みと酸味のバランスが良い サラダ など生食向きです

シシリアンルージュ
生で食べるなんて、もったいないと言われているトマト もともと旨み成分のグルタミン酸が普通のトマトの2倍以上あると言われております パスタならにんにくと塩とオリーブオイルで簡単調理出来ます

ルビーノ
適度な酸味と旨みがある 生食 加熱 どちらでも美味

ストライブドスタッファー
ピーマンやパプリカなどのようなトマトです 炒め物や肉詰め料理などが美味しくいただけます

ルージュボルドー
朱色ミニトマト 葡萄の様な房なり美しい 裂果が少なく、樹熟房どりの収穫もできる

ゴールデンレイフ
フレッシュサラダなど生食向きです

仮称「ロワイヤルルージュ」
シェフもうなづくグルメトマト
やや小振りながら濃厚な甘みと旨みがぎっしりと詰まっている誰もが食べると虜になりそう
湯むきして塩とオリーブオイルで炒めるととても美味しいワインのつまみにもなります
他にはピッコラルージュ、ピッコラカナリア、トスカーナバイオレット、ゴールデンボール、桃太郎オレンジなど栽培しております

栽培風景(真庭地区)