ホットスポットの生成過程仮設
2011年 06月 15日
東京電力福島第一原子力発電所の事故で、福島県飯舘村など原発から北西方向の地域で放射線量が高くなっているのは、3月15日に高濃度の放射性物質が同地域を通過した時間帯と降雨の時間帯が重なったためとする解析結果を、日本原子力研究開発機構がまとめた。
同原発2号機格納容器下部にある圧力抑制室の破損で、放射性物質が大量に放出されたとみられる3月15日から翌16日にかけての拡散状況をコンピューターで再現した。
それによると、放射性物質が上空を煙のような形で流れる「放射性プルーム(放射性雲)」は、15日午前中には原発から南~南西方向に動いていたが、風向きの変化で徐々に北西側に向かうようになった。同日夕方には南下してきた雨雲と重なり、放射性雲に含まれる放射性物質が降雨によって降下して地表面に沈着したとみられる。
(2011年6月14日00時45分 読売新聞)
これを裏ずける放射線測定結果があります。たとえば都で測定した東京新宿のデータや宮城県のデータです。

"山元町北部や新地町も雲の流れた方向をかすめている可能性が高く、この方向の延長線上の詳しい測定が望まれます。
一方この仮説が正しいとすると、炉心溶融のような強い放射線を放出する爆発が起きなければこれからは環境放射能の大きな変化はないと言えます。 山下 努