河北新報夕刊「河北抄」に掲載されました
2012年 09月 27日
内容は次のとおりです。
「河北抄」
トマトは、米国などで美少女に例えられるそうだ。あるコンサート会場に並んでいた。「どうぞ」と勧められ、ジャパニーズブラックという品種の1粒を口に含んだ。果汁たっぷりで、程よい酸っぱさと甘さが広がる。
出品したのは、宮城県山元町のNPO「亘理山元まちおこし振興会」。仙台市や山元町のイベント会場で試食してもらい、今後の販売につなげるのが狙いだ。
会員は元会社員や公務員、主婦ら40人。ブランド品の開発を進めている。「トマトを研究しているメンバーがいて、町の特産品にできないかと、ことし栽培を始めた」と千石信夫理事長(62)。
町内の畑を借り、15種類のトマトを試験栽培している。特色を出すため、シシリアンルージュ、ルビーノといったイタリアントマトを中心に、品種改良にも取り組む。
山元町は、昨年の震災で大きな打撃を受けた。死者・行方不明者は600人を超える。「仮設住宅で暮らす会員もいる。活動を通して町に元気になってほしい」と千石さん。
ひいては復興に結び付けば-と、赤い顔した美少女に夢を託す。(2012・9・26)
2012年09月26日水曜日
http://www.kahoku.co.jp/column/khksyou/20120926_01.htm